ここ母島では今年8月に台風が上陸して甚大な被害をもたらしたが、この9月にも続けて上陸。今回の台風は8月の台風と比較して勢力が弱く、それほど被害は出ていなさそうだが今年はもう台風はこりごりといった感じ。弊社の施工現場も一箇所だけではあるが復旧に2日ほどかかりそうな案件がある。復旧分はタダ働き状態なのでちょっぴりがっかりといったかんじだ。
ここ3日間ほど荒天で物理的に外出不可能だったので、次の釣り遠征のことを考えていた。
次の遠征は11月初旬の北海道東部。
狙いは越冬前に荒食いする最盛期の湿原河川のアメマスだ。
このブログの記録を遡ると2020年も同地域にアメマスを狙って遠征している。
アメマスという魚は個人的に愛着のある魚だ。
ちょうど20年前、北海道の大地でルアーでのトラウトフィッシングを始めるにあたってアメマスは最も釣りたいターゲットだった。
その当時、釣りの情報源は雑誌と個人のブログがメインであった。この2つのメディアに共通するのは情報伝達方法が文字と写真であるということ。
現在全盛である動画による情報と比較して情報の質と量は格段に劣っている。
ルアー釣りを本格的にはじめたばかりのころは釣具屋の店員が薦めるタックルとルアーを購入してとりあえず釣りに行ってみて、雑誌やブログを参照しながらポイント開拓を行い、現場で様々なルアーを試しながら少しづつ自分のスタイルを確立していくというようなかんじだった。
現代社会で釣りをするとき、釣果を得たいなら対象魚を釣っている動画を視聴して動画と同じ場所で同じようなタックルで釣りをするのが最も効率的だと思う。
こと仕事では最小の労力と経費で成果を出すことが最善なのは言うまでもないことだ。故にもし釣りを業務的思考で行うなら動画サイトのやり方を丸ごとまねるという方法は低リスクで確実に成果の出る”良いやり方”だろう。
しかし、実際には私は釣りに業務的思考を持ち込むことはほとんどない。釣りで求める対価の優先順位は成果よりも楽しさが上位にくるからだ。
文章の時代と動画の時代を両方経験してきた私の感想としては、釣りは情報量が少ない時代の方が楽しかった。
私としては情報に沢山釣らせてもらうよりも、どうやったら魚が釣れるのか時間をかけて試行錯誤した末に一匹の魚と出会いたい。
現在では動画が情報の主役となり、実際に自分が体を動かさずともモニターひとつで他人の追体験が簡単に出来るようになった。
趣味や遊びといった分野を新しく始めるにあたって予習をする際に物事の始まりから完結まで全部視覚的に経験出来てしまう。
これは不幸なことだと思う。すでにあけっぴろげのものを見るより秘密のベールを一枚一枚はがしていった末に内部を見ることができるほうが煽情的なのは明らかだろう。
アメマスは情報量が少ない時代に私が追い求めていた魚だ。故にたいした釣果は出せなかったが、釣れるのか釣れないのかよくわからないポイントやルアーで魚を追った日々は今でも色鮮やかに頭に残っている。